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硝子花弁のとーしろ目線

雑食系オタクの素人目線で、好きなものを、好きなだけ

青鬼 元始編第3巻 感想

青鬼のアニメーション化を知ったのがつい3日ほど前でした

 

アニメ「あおおに ~じ・あにめぇしょん~/青鬼 THE ANIMATION」公式サイト

 

10月から始まるのは短編らしいですね。なんか地雷臭がしなくも無い気がしますが……第一話が楽しみですね。

 

そんな中に発売された青鬼元始編第3巻!小説版青鬼の挿絵も務める鈴羅木かりん先生の作画で描かれる小説版青鬼の前日譚であるコミカライズも終盤。過去に発刊されたコミックスも振り返りながら読み進めました。小説版の内容は最後に読んだのがずいぶん前過ぎてほとんど覚えていません、コミックスが最終巻迎えたら読み返そうかと思います。

 

 

 

青鬼 元始編 (3) (角川コミックス・エース)

青鬼 元始編 (3) (角川コミックス・エース)

 

 

 こうしてカラーで見ると、卓郎結構色黒ですな

 

元始編1巻まとめ

小説版の主人公シュンが転校してくる前の冬。いじめっ子の卓郎にいじめられる日々を過ごしていた直樹は公園で黒魔術の儀式を行い卓郎を呪い殺そうとする。しかし人の気配を感じて逃げ出す。卓郎は変わらず登校し青い化け物がいると噂のジェイルハウスで撮った化け物が写った写真をクラスメイトに見せる。しかしその写真のトリックを学校一の秀才ひろしに看破された卓郎は憂さ晴らしに直樹を痛めつけ、ひろしをジェイルハウスへ連れて来いと命令する。

 

ジェイルハウスへの道中でひろしに公園にいたことを見抜かれた直樹は、儀式中に感じた気配がひろしのものであると確信。「儀式を目撃されたら呪いは自分に降りかかる」「目撃者を直ちに殺せば問題無い」ことを思い出し、動揺する。

卓郎に言われた通りひろしをジェイルハウスへ連れて来て閉じ込めた直樹は帰路に着くが、自分の影が化け物になっていることに気付く。黒魔術の呪い返しが自分に来たのだと悟り、ためらいはあるものの黒魔術の儀式を目撃したひろしを殺すためジェイルハウスへ戻る。

一方卓郎と彼の取り巻きのたけしと美香はジェイルハウス内でひろしを待ち構え、たけしの青い化け物の着ぐるみにビビるひろしの姿をカメラに収めようと目論む。しかしそこに本物のブルーベリー色をした全裸の巨人が現れる。

 

直樹は屋敷内で幼い姉妹ほのかとほのかの姉と出会うが、ほのかの姉が化け物に頭を食いちぎられてしまう。直樹とほのかは逃げ出す。ほのかは直樹が行った黒魔術の詳細を知っており、儀式が失敗した時の代償を告げる。その代償で覚悟を決めた直樹はひろしの殺害を決意する。

たけしと合流し屋敷内を探索するひろしと合流した直樹とほのか。直樹の殺意にひろしは逃げ出す。直樹はひろしの背中に向けてアイスピックを振り下ろそうとするが、最後の一線を越えることはできず、逆に早々に直樹の思惑を見破られ戒められた末に和解する。

 

 

 


 

  

元始2巻まとめ

ジェイルハウスからの脱出を模索する直樹とひろしとほのか。玄関の鍵を持っている直樹は外に出ようとするが鍵は開かず折れてしまう。たけしとも再度合流するが化け物の出現で再びバラバラになってしまう。直樹はほのかをひろしに託し化け物を引きつけ撒くため客室の隠し通路から一階の図書室へと向かう。しかしそこに単独で逃げ出したたけしが化け物と鉢合わせてしまう。一時期はたけしと仲が良かった直樹はたけしを助け、2人でたけし城なるクローゼットへ逃げ込む。ほのかとひろしはその間に屋敷の仕掛けを解く。

卓郎と美香は無事に逃げ出せたが、卓郎を信頼する美香に対し卓郎は彼女を脱出のための道具として利用することを計画する。

 

たけしと和解した直樹。脱出したらチャーハンを直樹に作ること、直樹と共に卓郎に逆らうことを約束するたけし。ひろしとほのかと合流する。しかしたけしはピアノの下から出てきたほのかに怯えるように再び逃げ出し孤立してしまう。その姿を見たほのかはたけしの身に良くないことが起こるとほのめかす。

食堂と奥の厨房へ逃げたたけしの元に、死んだはずのほのかの姉と化け物が現れる。化け物を厨房に閉じ込め食堂の扉を塞ぐも絶望するたけしに、ほのかの姉は首をくくることを提案する。

 

物音がした食堂へ来た直樹たちは、そこで首を吊って死亡したたけしを発見する。何故自殺したのかと悲しむ直樹だったが、ひろしは食堂の状態から他殺ではないかと判断する。

屋敷内の仕掛けを解くために単独行動するひろしの前に、ほのかの姉が現れ黒魔術の本を渡して消える。その間に直樹とほのかは、ほのかが人の未来が時折見えること、たけしに良くないことが起こることをその能力で知ったことを直樹に打ち明ける。そして、儀式をもう一度行うことを提案する。

儀式が成功すれば死者を蘇らせることが可能かもしれない--直樹とほのかは、儀式用の人形がある屋根裏部屋へと向かうことを決断する。

 

 

 

 

 

 

 

 

簡単に(要約は苦手です)まとめて、こんな感じのあらすじでした。ここから3巻のネタバレです。ご容赦を。

 

 

第11話 たくらみ

仕掛けを解き金庫から鍵を入手したひろしは直樹とほのかと合流。鍵で玄関が開くかどうか試しに玄関へ移動します。

一方卓郎と美香は三階の書斎で脱出の糸口を探します。美香は化け物用のトラップにとロープをこさえ、卓郎は外に電話などは繋がらないが設置していたビデオカメラと携帯電話の接続が生きていることを知り、カメラの映像から直樹たちが玄関にいることを知ります。そのことと美香がひろしを持ち上げる発言に卓郎は苛つきます。

 

手に入れた鍵が玄関の鍵ではないことを確認した直樹たちは儀式を行うために屋根裏部屋へと向かうことに。それと入れ違いで卓郎と美香が玄関に着き、美香が食堂の扉が開きっぱなしであることに気づき中を覗き込みます。そこには、たけしの亡骸を貪る化け物が。美香は悲鳴を上げてしまいますが、化け物はたけしという餌で2人の方を見向きもしません。それに気づいた卓郎は武器があれば化け物を倒せるのではと考え、一旦美香を抱え、窓に設置したカメラを回収しながら逃げます。そして、化け物を倒し助かるために美香を利用することを考え始めます。

 

第12話 うらぎり

直樹たちは玄関前でたけしの骨をしゃぶる化け物をを避けて屋根裏へ行くためにピアノの部屋から二階の客間へと抜けます。

 

カメラを階段近くに設置した卓郎は三階の書斎に美香を残し武器になるものを探しに出て、ビリヤードのキューと果物ナイフを縄でくくりつけ武器を作ります。美香は書斎の入り口にロープを張りトラップを仕掛けます。卓郎は「食べ物を取ってくる」と言った後に足を押さえうずくまる演技をし代わりに美香を廊下へ出し、携帯電話からカメラを操作してフラッシュをたき、美香の方へ化け物を誘導します。帯にもありますがゲスが極まっていますわ卓郎くん

 

第13話 みがわり

美香を化け物に食わせその隙に化け物を殺すことを画策する卓郎。美香は卓郎の思惑通りに化け物と鉢合わせてしまいますが、卓郎の予想と反して逃げ切ってしまいます。作戦を変えざるをえなくなった卓郎は美香と合流し「バッテリーが切れてしまった」と嘘をつき再度書斎へ移動します。

 

直樹とひろしは、儀式に使った人形は術者とシンクロしていて破損すると術者も同じ部分が傷つくこと、生き返らせるにはその人の一部が必要だとほのかに告げられ、ひろしはたけしの一部を取りに一階へ戻ります。ほのかと直樹は屋根裏へ行くために書斎を通ることになりますが、美香のトラップとそれを利用した卓郎の奇襲で気を失います。そして卓郎は化け物を殺すため、2人を代わりに餌にすることにしました。

 

第14話 いけにえ

たけしの一部を取りに来たが、化け物に跡形もなく食べられてしまったことを悔やむひろし。しかしたけしの鼻血が付着したハンカチを持っていたためこれで代用できるのではないかと考え直樹たちのところへ戻ろうとします。

 

卓郎は怖気付く美香を焚きつけながら直樹とほのかを縛り上げ二階の廊下に運びます。しかしその際に卓郎は「バッテリーが切れた」と言ったはずなのにしっかりモニターが映る画面を美香に見せつけ、その矛盾とクラスメートと幼い女の子を利用する卓郎に美香は内心不信感を募らせます。

気がついた直樹は、ほのかだけでも逃がそうと卓郎と話しますがいじめられていた時と同じように蹴り飛ばされます。しかし何度も蹴られようが直樹は抵抗します。そこに化け物が近づく音がし卓郎と美香は2人を置いて逃げます。直樹はほのかのロープをなんとか口で解きましたが、背後には化け物が迫っていて……

 

第15話 さよなら

逃げられないと諦めかけた直樹。そこにひろしが駆けつけ化け物を引きつけようとします。しかし、ひろしが武器にしていた椅子を噛み壊しひろしを転倒させる程度には知能があった化け物。直樹とほのかの目の前でひろしは化け物に頭を食われてしまいます。

 

三階の書斎で卓郎はカメラでひろしのピンチを見ます。食われる瞬間はなぜかカメラが映らなくなりましたが、前後の映像からひろしが死んだことを知るも顔色ひとつ変えません。美香はついに卓郎への不信感を口にし、矛盾を突きつけます。卓郎は美香を突き飛ばし二階でひろしを食っている化け物を殺しに廊下へ出ますが、なぜか化け物は目の前に。カメラ映像も三階の卓郎と化け物を写しています。そのことに動揺した卓郎は隙を作り化け物に足を食われてしまいます。生き残ろうと足掻く卓郎は美香に必死に呼びかけますが、卓郎の本心を知った美香は「足をくじいた」と告げ卓郎を助けませんでした。

肉体を食われながら誰がカメラを動かしたのかと考えた卓郎の目の前に、ほのかの姉?らしき女の子が笑いながら現れるも、卓郎は死んでしまいます。

 

ひろしの死が認められない直樹は化け物を追いかけ三階へ。そこで卓郎の死も確認した直樹。卓郎に突き飛ばされ足をくじいた美香からキューと果物ナイフの即席槍を受け取った直樹は化け物にそれを突きたてようとしますが化け物に傷ひとつ負わせられません。ほのかと美香を連れ逃げまくる直樹。しかし、死者を蘇らせる儀式を行えばほのかの姉、たけしやひろしと一緒に呪うほど殺したがった卓郎も蘇ることに直樹は葛藤します。

 

 

3巻は大体こんな構成でした。毎話終わりに登場人物の所在と状態と生存、化け物の現在位置と動向が見取り図と共に公開されているので誰がどこにいるかがはっきりしています。そして最初は「dead」だったほのかの姉は2巻途中から現在位置unknownに切り替わって、死んだのがたけし1人という悲しみ。鈴羅木先生の作画で顔面格差が縮まったというのにすぐ死んでしまうたけし。次の巻からは直樹とほのかと美香、ほのかの姉以外がdead表記でしょうな。

 

 

 

さすが、ひぐらしのなく頃にのコミカライズで鬼隠し、罪滅し、祭囃し、賽殺しのシナリオを担当した鈴羅木先生、キャラクターの絶望と血に塗れた作画は、普段の可愛らしいタッチと打って変わって衝撃を与えてきます。見開きいっぱいの青鬼の迫るページも絶望感満載です。コミック本文で「今は逃げろ、逃げまくれ」というナレーションがあるのですが、その言葉は小説版1巻の帯や本文にも書かれていたりします。何気にリンクしてますね。

 

 

全体を通しての感想は「卓郎がとにかくゲスの極み」でした。ひろしが死んでも笑い、生き残るために自分を信頼してる美香や直樹、見知らぬほのかを躊躇いなく利用する優等生の猫かぶりくん。多分3巻で一番ゲスが極まっていますね。卓郎が食い殺されるシーンは、今までのジェイルハウス内でのゲスっぷりからするとむしろスカッとしますね。因果応報とはこのことです。

しかしそんなゲスの極みいじめっ子も、小説版だと全5巻通して大きく成長しているんですよ……小説版はホラー小説でもあり、小説版主役のシュンとオリジナルキャラクターの杏奈、原作ゲームから存在するひろし、たけし、美香、卓郎の成長物語でもありますからね。

 

それと、今更ですが気になって小説版最終巻に出てくる姉妹とほのかとほのかの姉を見比べてみました。

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小説版最終巻無終編挿絵より。右が姉、左が妹

 

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元始編第1巻より。右がほのかの姉、左がほのか。

 

こうしてみると、描き手が同じとはいえ似てますね。しかし小説版と漫画版で髪型が逆転(片方はふたつ結び、もう片方は流してリボン)しているのには何か理由があるのでしょうか?年齢が小説版と漫画版で違うのか?

それに、性格も似ている気がします。小説版だと姉は跳ね返りの強い子、妹はおとなしい子と表現されていますが、漫画でもほのかの姉は気が強くほのかはおとなしい子です。金髪で異国の地にゆかりがあるという点も同じですが、同一人物だとしたら瞳の色が違います。小説版だと妹はオッドアイなのですが、今の所カラーイラストを見る限りほのかがオッドアイの描写はありません。

 

ほのかの姉は死んだはずがたけしやひろし、卓郎の前に現れていますし、まだまだほのかとほのかの姉には秘密がありそうですね。ほのかの姉は化け物サイドな行動が多いですが、ほのかは化け物サイドなのか直樹サイドなのか。

最終巻、楽しみに待ってます!