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硝子花弁のとーしろ目線

雑食系オタクの素人目線で、好きなものを、好きなだけ

青鬼 元始編 4巻 感想

おはようございます、本屋さんのATMです。

ようやっと先日、青鬼元始編の最終巻を買いました。予約の日取りを間違えて数日遅れになりましたが、鈴羅木かりん先生の描く、ノベル版青鬼前日譚「元始編」、完結です。

 

ネタバレ含む感想をつらつらとまとめておきますので、どうかお気をつけて。

 

 

 

青鬼 元始編 (4) (角川コミックス・エース)

青鬼 元始編 (4) (角川コミックス・エース)

 

 

 

儀式

儀式で死んだたけし達を蘇らせるため、美香とほのかを連れて屋根裏部屋へ向かう直樹。しかし、死者を生き返らせるには死者の一部が必要です。

蘇らせるべき人物は、ほのかの姉、首を吊ったたけし、青鬼に食べられた卓郎ひろし。ほのかの姉は、ほのかが髪の毛をお守りとして持っていたため蘇らせることが可能です。しかし、たけしとひろしの身体の一部はなく、卓郎は腕だけ残して食い殺されています。直樹は、美香とほのかを先に屋根裏部屋へ行かせ、青鬼の目を潰してひろしたちの身体の一部を探しに行きます。

 

屋根裏部屋で美香と「自分はメサイア様によって蘇った」と語ったほのかは、死者蘇生の願いを後回し、先に儀式で青鬼の血を使って青鬼の消滅を祈ります。しかし青鬼は消えず、両目が潰された青鬼が屋根裏部屋まで来てしまいます。脱出を図ろうとしますが、音を立ててしまい青鬼が食い殺そうと暴れ屋根裏部屋が半壊します。

 

ジェイルハウスでの出来事で希望を抱いた直樹は、「ヒトゴロシになりたくない」と卓郎の腕を持って戻ります。美香が食べられそうになっていましたが、彼女を助け、上手に立ち回り青鬼を半壊した屋根裏から外へ落とします。

しかし、青鬼はしぶとく外壁に捕まり直樹を引きずり落とそうとします。美香は直樹を助けるため、長い髪の毛を切りほのかに託し、ハサミを手に青鬼と共に心中墜落します。

 

しかし、墜落しても青鬼は死なず登ってきて、屋根裏部屋の出入り口は瓦礫で塞がれ逃げられません。「ゲームオーバー」を覚悟し諦めかけたほのかと直樹の元に、死んだはずのひろしが助けに来ます。ひろしは「食われたが吐き出された」と無事の理由を語り、たけしの血がついたハンカチと新たに手に入れた鍵を手に儀式と脱出を図ります。

青鬼から逃げそして辿り着いた先は、何もない空間に魔法陣だけがある空間。しかし、青鬼と死んだはずのほのかの姉に追い詰められた3人。ほのかの説得とひろしの弓矢で食い止める間、直樹はたけしの血、ほのかの姉の髪の毛、美香の髪の毛、卓郎の右腕、そしてメサイア様の人形を使って儀式を行います。

 

「みんなを助けて、生きて」

 

気づくと、直樹は血のついた両手を合わせて自室のベッドにいました……

 

真実と始

ひろしも卓郎たちも屋敷での出来事は覚えておらず、相変わらず直樹は卓郎にいじめられる日々。しかし、ジェイルハウスでの出来事を通して直樹は勇気と希望を持ち、卓郎に逆らいます。

 

そんな中、直樹はほのかを探しますがジェイルハウス前で出会った警察官から「その子は亡くなっている。5年前に虐待され、母親を刺し殺した。一人っ子である」という事件を聞き、図書館でその事件を調べます。事件は実際に起こっていて新聞にも載っています。

さらに図書館でひろしと出会い、直樹の読んだ黒魔術の本を訳すと「メサイアは術者の願いを叶えるため、この世界に使者を送り込む。途中で願いを破棄したくなったら即座に人形を破壊しろ。そうすれば使者はこの世界から消滅する」……ほのかの語った「儀式に使った人形は決して傷つけてはならない。人形に刻まれた傷は儀式を行った本人へと跳ね返る」という供述と食い違います。

 

そして、卓郎に黒魔術の呪いのことがバレていて、直樹が卓郎を呪い殺すため手に入れ黒魔術に使った髪の毛は、実は直樹本人のものであるということを知ってしまいます。卓郎はちょうどいじめていた猫を交差点に投げ込み、「お前のせいであの猫は死ぬ」と直樹を煽ります。

直樹は「あの猫を助けたらもういじめをやめてくれると約束して」と卓郎に告げ交差点に飛び込みます。

 

なんとか猫を抱えて歩道に戻ろうとした時、直樹の足に血塗れのほのかがしがみついてきます。自分の正体を「儀式によって生み出されたメサイア様の使者であり、呪いを執り行った直樹を絶望に突き落とすためジェイルハウスで茶番を演じた」と告白します。

直樹はそれを聞いても怒ることはなく、「本物の妹ができたみたいで嬉しかったのに」と悲しげに語ります。ほのかも、「孤独だった人生だったけど、ほのかのお兄さまになってくれてありがとうございます」と直樹の手を取り、最後に、

 

 

「汝に幸あれ、生きて、幸せになって

 

 

どうか地獄の苦しみを」

 

 

……直樹は、そのままトラックに跳ねられ死亡し人生を終えます。

しかし、これが次の青鬼の物語の始まりとなるのです。

 

感想

短髪美香が見れるのはこの単行本だけ!!

可愛いです。むしろ短い方が可愛いんじゃないの美香さん?

コミカライズだけの登場となるほのかとほのかの姉の正体はある意味衝撃的です。屋敷の仕掛けも、ゲームにあるものを利用しています。

 

最後、トラックに跳ねられた直後の俯瞰コマでは小説版でもあったように、ぶちまけられた色付き塗料に塗れた直樹と小説版でのみ登場する杏奈と彼女の両親が乗る乗用車が大破した状態で描かれてます。小説版で語られた、直樹の亡骸が青く染まっていたことと、直樹の死亡事故に巻き込まれた杏奈の描写を一コマで回収しています。

コミカライズラストでは、シュンが転校してきて、卓郎が彼を「直樹に代わる新しいおもちゃ」と認定し、皮肉にも自分が襲われた青鬼と手に入れたとある能力を駆使して卓郎への復讐を目論む直樹、そして物語は小説版青鬼へと続いていきます。

 

コミカライズだけ読むと卓郎がゲスの極みですが、彼は小説版2巻あたりから人間的に成長していきます。コミカライズと小説版最終巻ではもはや別人かと思うほどです。

 

しかし、鈴羅木先生は「ひぐらしのなく頃に」の鬼隠し編コミカライズで知ったのですが、その時の作画と青鬼の作画、変わらない恐怖演出作画なのですが、通常シーンでの作画に熟練が見れます。

もし可能ならば、「ひぐらしのなく頃に 鬼隠し編」→「ひぐらしのなく頃に解 罪滅し編」→「ひぐらしのなく頃に解 祭囃し編」→「ひぐらしのなく頃に礼 賽殺し編」→「青鬼 元始編」と順々に鈴羅木かりん先生の絵を見てください。作画の上達が著しいと思います。しかし、怖さを演出するあの迫力は昔から変わらず、読者を引き込むのは本当に脱帽です。

知っていた作家さんということもあって、楽しく青鬼のコミカライズを読ませていただきました!

小説版読み返そうかな……

 

青鬼 [小説] 全5巻完結セット (むじゅう編)

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